平野綾、危機一髪(三十四件)(21:40)

先日、ハルヒらき☆すたで大人気の声優の平野綾女史と、偶然レストランにて出くわした。よく彼女については私は知らなかったので、私は全く気付かなかった。


しかしながら友人が


平野綾が後ろにいる」


と突然言った。


「なんで判ったんですか」


と私が聞くと彼は淡々として、それでいて誇らしげに答えた。


「私も彼女が居酒屋に入ってきたときには全く気付かなかった。可愛いと言ってもそれは単に可愛いというだけだからね。でも私には判った、顔が見えなくても判った」


沈黙が一呼吸あった。


「彼女の澄んだ声で判ったのだ」


それから私は二時間に渡って平野綾について講釈を受けた。


私は彼がトイレに行っている隙に、家に帰った。