メイク・メイド―2(五件)(17:50)

私がメイド農家になったのにはいくつかの理由がある。


まず、国産メイドの少なさだ。


昔こそメイドといえば日本が象徴的であったが、今となっては中国産メイドやアメリカ産メイドが主流になっている。土地や人件費が安く済む中国ではメイドの大量生産が行われており、市場では安価な中国産が出回っているのだ。質では国産、という風潮はいまだにあるが、偽装事件などが相次いだため、信用も低くなっている。