心に残った小説ベスト10発表

三週間ほど前から募集していた心に残った小説ベスト10の方なのですけれども、一応期限が過ぎてしまったので結果を発表します。ただ予想通りというかなんというか、あまり集まらなかったので、ここで発表はするのですけれども、募集自体は引き続け継続させていこうかな、と思います。期限過ぎたけど集計に入れて欲しいっ、という方がいらっしゃいましたら、是非書いてください。(そのうちまた集計いたします)


元記事はこちら。



http://d.hatena.ne.jp/kuroneko_kun/20080111/p2



作品別

1:太陽の塔森見登美彦
1:さようならギャングたち(高橋源一郎
3:百年の孤独ガルシア・マルケス
4:星の王子様(サン=テグジュペリ
5:砂の女安部公房
6:若きウェルテルンの悩み(ゲーテ
7:恐るべき子供たち(ジャン=コクトー
8:ひげよさらば(上野瞭
9:十九歳の地図(中上健次
10:斜陽(太宰治


(評)

一昨年から巷で大人気の森見登美彦が一位。同点で高橋源一郎。両方ともデビュー作というのがなんともですが、トップ10はきっちりと名作を抑えた感じです。皆さんが書いてくれたトップ10にも、知らなかった小説がたくさんあったので、一個ずつ読んでみたいと思いました。特にSFは読んだことのある小説が少ない。凄く勉強になりました。


作家別

1:森見登美彦
2:太宰治
3:高橋源一郎
4:舞城王太郎
5:ガルシアマルケス
6:秋山瑞人
7:サン=テグジュペリ
8:村上春樹
9:京極夏彦
10:西尾維新


(評)

ほぼ作品からの順当な結果ですが、作品数が多い作家さんはばらけてしまい、たとえば村上春樹などは作品別などでは芳しい結果ではなかったですが、こちらでは見事にランクインしています。この中では秋山瑞人の作品が気になりました。かなり押されているので、好き嫌いせずに読まないと、と思わされました。


(総評)

そんなこんなで、ジャンル別に集計するに至るほど参加者が集まりませんでしたが、皆さんが面白いと思った小説を知ることが出来てよかったと思います。またこの企画をヴァージョンアップしてやってみたいです。みなさん、わざわざありがとうございました。

月までの短くて長い距離



「世界なんて壊れてしまえばいいのに」


って、梟も鳴きだして蝙蝠もその辺を飛び回るような真夜中、学校の屋上から叫んでみると、いつの間にか僕は月の光を浴びて変身した狼男になったみたいな気分に襲われる。厭なことなんか全部忘れて、さらばこのクダラナイ世界、屋上から飛び降りて人生にもおさらば、僕はめいいっぱい雨傘を広げてこの美しき地球へとダイブした。


たぶん、僕が地球への華麗なダイブをしていた時間は、たったの1.3秒だ。別にこれはSEIKOのストップウォッチとかで計った正確な時間じゃなくて、僕の体内に埋め込まれている鳩時計、通称フランクミュラが告げた時間だから、恐らく間違っている。訊いた話によれば、僕のフランクミュラは【平均的日本人が一本のマイルドセブンを吸い終わる時間】を29秒で刻んでいるし、【平均的観点からすると幸が薄い日本人が生まれてから死ぬまでの平均的時間】を754321985秒で刻む。この二つを元に、一秒を割り出しているらしいので、あまり正確性は期待できない。


普通、1.3秒、って言ったら短いだろうか。


それとも長いだろうか。


僕がこの長いのか短いのか、一概には判断出来ないような1.3秒の旅に出ている間に、夜の向こう側から梟が翼を広げ僕の周りを三回ほど回って、それからゆっくりとした口調で話しかけてきた。


「やぁやぁこんにちわ、そろそろ世界が終わるって聞いて普段は人語を解せないように振舞ってきたこの梟さんもあなたに話しかけに来ましたよ」「そうなんですか梟さん。僕は凄くラッキーだなぁ。なんと言っても梟さんに初めて話し掛けれらた人間に選ばれたんですもの」「それはそれは光栄な。ところであなたは1.3秒後には世界が壊れてしまうのに何で地球に向かってダイブしたのですか」「それはそれは梟さん、ダイブって言ったら僕の夢だったんですよ、夢、だからダイブしたんですよ」「それは納得、でも寒いから風邪をひかないようにね」「ありがとうございます」


それから、それでわ皆様ごきげんよう、と言って梟はまた夜の中に溶けて消えていった。僕は嬉しくなった。あの夜の向こう側に住んでいる梟さんからエールを貰ったのだ。嬉しくない人なんているわけない。思わず僕は空中でスキップを踏んだ。口笛も吹いた。冬の乾いた空、僕が切っていく風の中で、緩やかな音が響き渡る。


それからしばらくして蝙蝠までも飛んできた。


「こんにちわ、蝙蝠です」「知ってますよ」「あら、私には冷たいんですね」「そうでもないです、蝙蝠さんのことは凄く尊敬しているんです、なんだかシュールリアリスティックで」「私も見るとみんなそんなことを言います、でも私だって少しはリアリズムから抜け出してファンタジになりたいんですよ」「もうすぐ世界が壊れるのに」「そう、もうすぐ世界が壊れるのにです」「じゃぁ僕と仲間ですね!」「本当ですか!じゃぁ一緒にダンスをしましょう」


そう言って蝙蝠はダンスをし始めた。僕はそれに合わせてヴァイオリンを弾いた、曲は、モンティで、チャールダッシュストラディヴァリウスの淡いストリングスがフォルテッシモを奏で始めるころには蝙蝠の愛情表現は最高潮に達し、僕の右手も軽やかなリズムを弾き出す。僕と蝙蝠、蝙蝠と夜、それから世界とか、そんな統一性のない、東京の街みたいな僕たちは、いつしか一つになって、ビートを刻む。軽やかなステップが!溢れる感情が!ほろ苦い青春の1ページが!


こうして、アスファルトまで、あと3メートルになった。


「今日は楽しかったです」と蝙蝠は言った。


「いえいえ、僕もです」と僕も言った。


蝙蝠はなんだかバツの悪そうな顔で、そろそろ行きます七つの子が山で待っているので、と言った。それはカラスの話ですよ、と僕は言いそうになったが、黙っていた。その代わりに、蝙蝠さん僕はあなたのことを一生忘れません、と言った。蝙蝠は、少しばかり顔を赤らめ、また闇の一滴となった。僕は青春の23ページ目に、蝙蝠を、書き込んだ。


あとは、ただ、地面に到達するだけだ。


たぶん、それで、世界が壊れるだけだ。


僕は、37センチメートル先に迫ったアスファルトにキスを試みた。


月の光が地球に届くまで、1.3秒かかるという。


この、1.3秒は、とてつもなく長い。


そんな、気がする。

コラージュ・シアター




私の仕事は、コラージュだ。


今日も朝方になって突然「女の子と私の夢を糊付けしてくれないか」という依頼の電話があった。この仕事はあまり需要がない代わりに酷く時間が曖昧であり、真夜中の依頼もしばしばで、今日はまだいい方だった。


依頼主によると「会えば判る」らしく、私は日曜日の午前中から女の子に会うことになった。


ブランシェ広場に行くと、カフェテラスに腰掛けている女の子がいた。


女の子は、小さな夢を持っていたので、私はすぐに判った。


その女の子の肌は蛍の色をしていた。


華奢な体つきに、丸い大きな眼鏡をかけていた。


カメレオンのブローチが印象的で、虹彩を放つ瞳が常に輝いていた。


「今日は夕焼けを食べるの」と女の子は言った。


「今日の夕焼けは美味しいかな」と私は言った。


「うん、チーズを少しだけ挽いてかけると更にいいわ」


「なるほどね、私もチーズは好きだ」


「そっか。そういえばこれ」


女の子は私に、持っていた小さな夢を渡した。


その夢はまだ叶えられていない、美しい丸いスフィアだった。


「ありがとう、これは」


「うん、たぶん今日あなたに電話をかけてきた人の夢だと思うわ」


「君のお父さんか何かかな」


「みたいなものかもしれないけど」


「けど…」と女の子が言うとベルの音がカフェテラスに響いた。


「あっ、ちょっと待って」と彼女はピンクのワンピースのお尻に取り付けられた小さなポケットから電話を取り上げた。「うん、大丈夫、明日にはオルレアンの少女になれると思う、うん、きっと大丈夫。今ね、男の子とご飯を食べているから切るね、うん、また掛け直すわ、たぶん」


「ごめんね、お友達から」と電話をしまいながら、女の子はにっこり笑った。


「うん、大丈夫だよ」釣られて私も口元が上がった。


「私ね、明日ついにオルレアンの少女になれるの」


「それは、大事なことなのかな」


「もちろん」女の子は鼻を鳴らした。「私の小さい頃からの夢だもん」


「でも、失敗するかも」


「あら、失敗して欲しいのかしら」


「まさか、成功を祈っているよ」


「そうよ、いつまでも女が火あぶりにされると思ったら大間違いよ」


そう静かに言うと、女の子は立ち上がり、レジスタに向かった。


私はその後ろを追った。


「女の子に会計を任せるなんて」と女の子は私に振り返り、頬を膨らませた。


「ごめん、払うよ」私は慌てて財布を取り出した。


「いいのよ、あなたは仕事でしょ」


女の子はけらけらと笑いながらレジスタの前に立った。


レジスタには、豊かな髭をたくわえた男がいた。


「いくらかしら」と女の子は言った。


「370エコロジでございます」と男は言った。


「というと、これくらいかしら」


女の子は男のまぶたにキスをした。いくらか、肌が触れ合う程度の、キスだ。


少しだけ、淡い桃色がまぶたに張り付いた。


「ありがとうございます、50エコロジのお釣りでございます」


男は、女の子の手のひらに、真っ白な、カラスの羽を落とした。


「ところでランチはいかがかしら」と女の子は言った。


「ランチに夕焼けは早過ぎないかな」と私は答えた。


「そうでもないわ、真昼間から夕焼けなんて素敵じゃないかしら」


「うん、確かにそうかもしれない」


「いい夕焼けを出すレストランを知っているの」


そして、私たちは夕焼けを食べに、街の外れにあるレストランへ出かけた。


そのレストランは丘の上にあった。


モンマルトルを抜ける長い坂道を登っていくとサクレール寺院がある。


昔は大抵ケーブルカーで上まで行ったものだが、たまには散歩するのもいい。真っ白なアパルトメントが続く下町。その中で、ふとした瞬間、私たちは背景と同化してしまう。細い木が並ぶ階段を、一段々々噛みしめて、足跡を残していく。丘の頂を西側に抜け、テアトル広場に出て、すぐに見える絵描きから三人目の絵描きが描いた風景画の中に足を踏み入れると、そこは、女の子の言う、夕焼けの美味しいレストランだった。


「これは穴場だね」と私は言った。


「そうなの、私のお気に入り」と女の子はにっこり笑った。


オーブンでこんがりと焼かれた夕焼けは、少なく見積もっても美しかった。


舌で転がる夕焼けのコンポジションを私たちは喜んだ。


いつしか、私たちは、夕焼けとなっていた。


「凄く美味しかった」と私は言った。


「自慢のお店だからね」と女の子は誇らしげに言った。


「でも、ちょっと高すぎるよ」


「そうかしら」


「私の給料ではとても払いきれない」


「じゃぁ、今度は私が仕事を依頼するわ。そうすればまた食べられるでしょ」


「うん。そうだね」


それから私たちは坂を下り、セーヌ川沿いを歩いた。


自然に私たちの足は、私のアパルトメントに向かっていた。


こういうのは不自然かもしれない。何故なら、女の子は私のアパルトメントがどこにあるかなんて知らなかったし、私も自分のアパルトメントがどこだか判らなかったからだ。でも自然とそういう方向に歩いていたし、ドアの前に立った時も、女の子は極々自然にバックから鍵を取り出し、扉を開けた。


靴を玄関に忘れていき、ソックスを脱ぎ捨て、ワンピースを一枚一枚丁寧剥がしていくと、あとはカメレオンのブローチだけになった。


私はカメレオンのブローチだけになった女の子をベッドまで運び、キスをした。


女の子は、私のシャツを、ぎゅっと握り締めた。


「だめ」


「なんで」


「だって、私、明日、オルレアンの少女に、なるから」


「それが関係あるのかな」


「オルレアンの少女は、やっぱりバージンじゃないと」


「そっか」


「バージンじゃないと、その前に火あぶりにされちゃうからね」女の子は笑った。


「うん、それもそうだ」私は、また釣られて笑った。


「私、火あぶりにされちゃうのかな」


いつの間にか女の子の声はかすれていた。


笑いながら、涙を流していた。


私は何も言うことが出来ずに、ただ静かに艶のある髪を撫でていた。


茶色がかった髪からは、ヒヤシンスとビスケットの薫りが漂ってきた。


やがて、泣き止むと、女の子は、眠りについた。


その間、私は、女の子に、夢を、糊付けした。


コラージュ職人には、依頼者が提示した以外に一つだけ加えて糊付けすることが出来る、というルールがある。たった一つだけだ。それ以外は許されない。もし糊付けしてしまったら、その糊付けした物から手痛いしっぺ返しがあるのだ。


昔、私の友人のコラージュ職人は「大丈夫、ちょっと裏地に使うだけだから」と言って自分の【過去】を糊付けしてしまった。彼は既にその作品に【バナナの皮】を糊付けしていたので、ルールを侵したことになる。


「大丈夫さ、自分の過去が僕をどうにか出来るわけがない」と彼は言った。


「だってそうだろ。僕という未来がなきゃ過去だって意味はないんだ。僕に何かしらのペナルティを課すなんて間違ってるし、過去にもメリットはないよ」


そう笑った彼は、その【過去】に葬りさられてしまった。


【未来】はなくても、【過去】は生きていけるのだ。


朝起きると、女の子は、眠そうな声で言った。


「あなたは私に何を糊付けしたの」


私は丁度トーストを焼いているところだった。


私はエスプレッソを飲みながら答えた。


「もちろん、夢だよ」


「嘘、それだけじゃないでしょ」


「うん、でもこれは言えないんだ、規約上ね」


「それは、いつか私に判ることかしら」


「もしかしたら。早ければ今日にも気付くかもしれない」


「でも、もう私はあなたには会えないわ」


「また雇えばいいのさ、夕焼けも食べたいし」


女の子は、そうね、と哀しそうに、笑った。


次、会うときには、もっと魅力的に笑うだろうな、と思った。


私は、魅力的に笑う女の子がとても好きだ。


そして、女の子は、魅力的に笑いながら、呟いた。


「私の未来は明るいかしら」


それから、一時間くらいして、女の子は出て行った。


数日後、私がバルコニで日光浴をしていると、電話が鳴った。


「やぁ、君か」


「はい、私です」


「先日、少女と夢をコラージュして欲しいと依頼した者だが」


「存じ上げております」


「何をトッピングにしたのか判らないが、素晴らしい出来だった、君には感謝しているよ」


「ありがとうございます」


「ところで料金の方がまだだったね、いくらかな」


風が通りから、通りへと、なびいていた。


バルコニから外を眺めると、行き交う人々がダンスをしていた。


私はそれを観ながら煙草に火を灯し、ゆっくりと紫煙をくゆらせた。


電話越しに、男が、支払いについて話している声がする。


私はそれを静かに制した。


「いいんです、もう、貰いましたから」

心に残った小説ベスト10

みなさまこんにちわ。


なんというか、一度更新してからまた編集して日記を書くのも変な話ですが、突然思いついたことがあったのでちょっと書いてみたりしてみます。


先日、id:washburn1975さんが映画オールタイムベスト10という企画をしていまして、私も僭越ながら参加させていただいたわけなのですけれども、こういう企画はたくさんあると思うのです。例えばid:dangerous1192さんはコミックベスト100のような企画を以前立てておられました。集計はしていないものの、ある意味ミュージカルバトンとかもその類の一つなのかもしれません。


ただ小説の企画は見たことがないのです。いや巡回サイトがそこまで多くないのでただ知らないだけの可能性は多々あるのですが、実際、大手出版社が行う企画でもジャンルによってランキング付け(例えばミステリやSFなど)したりするのはあるにしても、オールジャンルでのランキングは見たことがありません。是非、皆様の心に残った一冊を観てみたい、と考えるだけでもう開いた口からはヨダレがヨダレが。


そんなわけでやってみたいと思います。


心に残った小説ベスト10


■参加方法

心に残った小説を10冊あげていただきます。

サイトに書いた場合はアクセス解析で私が追いかけます。

トラックバックが可能な場合は出来ればお願い致します。

サイトがない方はコメント欄に書いてくれる嬉しいです。


■採点方法

1位は10点、2位は9点、3位は8点、以下同様に1点ずつ減っていきます。

順不同でも構いませんが、そのの場合は一律に5点とします。

少なくても構いません。そのまま点数付けしていきます。


■選考方法

オールジャンルです。純文学、ミステリ、SF、ホラー、洋邦も問いません。

あとで作家別にも集計してみたいので作家名と作品名を両方書いてください。

もしかしたらジャンル別にも集計するかもしれません。(量が集まれば)


EX:

1:谷間の百合オノレ・ド・バルザック


みたいな感じでよろしくお願いします。


期限は一月いっぱいとさせていただきます。


一度、2008年02月02日に集計結果を発表させていただきましたが、期限は無期限に変更してみました。書いてくれた方は、集計に少しずつ入れさせていただきます。そのうちまた集計結果を発表させていただきます。


集計結果:


http://d.hatena.ne.jp/kuroneko_kun/20080201/p1



マイベスト10:


http://d.hatena.ne.jp/mafuminmin/20080113/p1

ついに五十件(五十件)(25:00)

こんばんわ。


元気ですか。


気力を振り絞った筈の私ですがどうやらそろそろ限界のようです。まず、腰、痛い。肩、重い。目、疲れた。集中力って意外に持たないものですね。まぁそんなこんなで、こういった事はきちんと準備しないと駄目なんですね、と思いつつ、一度閉幕しようかな、と。そういえば前回やった時は、三日くらい準備してから事に及んでいた気がしないでもありません。メイク・メイドだけはなんとか完成させたいのですが。書こうと思っていたことの半分も書けていない始末。


しかしながら、久しぶりにたくさん更新出来たので楽しかったです。今年は去年よりはいくらか更新できたらな、と思います。


ということで、また次回!

もんちちの夜(四十九件)(24:40)

さっきさ、空を見上げたらもんちちがいたんだ、もんちちがね。で、もんちちだ!って思って走って追いかけたんだ。どれくらいだっけなぁ、多分10分くらいなのかなぁ、やっと追いついたんだ。


でも、その時にはもう、もんちちはもんちちじゃなくなってたんだ。


だから、僕は、もんちちを探す旅に出るんだ。